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2014.4.29.(火)
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿
File16「おもてなし(ちょっとした心配り)」(2014年4月29日)

ほぼ月イチコラム そうか、こうすれば、おもてなしって出来るようになるんだ!

ニコニコ超会議3出演の際のアビコ青年
(写真は、ニコニコ超会議3出演の際の、紹介写真)

アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file16

本日のテーマは「おもてなし(ちょっとした心配り)」です。

2007年に刊行された「夢をかなえるゾウ」(水野敬也著 飛鳥新社)という本、ご存知の方も多いはず。170万部を越える大ベストセラーとして、テレビドラマにもなったほどの人気でした。

私も当時、知人の勧めで読んでみました。成功哲学について、小説仕立てで書かれていて、とにかく面白い。どこかぱっとしない主人公が、ゾウの姿をした神様[ガネーシャ]に出会い、人生を変えるための教えを受けていく。
そして、ガネーシャの「教え」一つ一つが、世間にあふれる成功哲学を端的に表現したものでした。

ガネーシャはしきりに教えを「実行」するよう念を押してきます。ですから、私も「何か始めるか…」と思い、全部で29ある教えの中から、手始めに「プレゼントを贈る」「誰かを喜ばせる」をやってみることにしました。

ちょうど母の日が近い時期でした。デパートで母と祖母の趣味にあったプリザーブド・フラワーを購入して、母の日当日に届くよう手配をしておきました。

_______そんなこともすっかり忘れた、母の日当日。

別件で用事があって実家の母に連絡すると、何だか普段と声の弾み方が違います。どうやら、例のプレゼントが届いたらしく、その驚きと感激を祖母と分かち合っていたというのです。まさかここまで喜んでくれるとは思ってもいなかったので、贈った本人が一番驚きました。同時に、相手を思いやって贈り物をすることは、ここまで人を喜ばせる力があることを学びました。

「話し方にもっと自信がつく100の法則」太田龍樹著 中経出版)では、相手を思いやって行動することを「おもてなし力」として紹介しています。
なぜ、ディベートのプロが、「論理」以外の力を大切にしているのかは、これまでもコミュニケーションの三要素としてご紹介してきました。コミュニケーション力を高めるためにディベートを学ぶのなら、やはり「論理」以外にも大切な要素があるからです。

例えば、本書では飲み会の前に、ウコンの成分が入ったドリンクを事前に用意して、一緒に飲む相手にプレゼントする、というBMの教えが紹介されています。これも「翌日にお酒を残さないで、楽しく飲みましょう」という配慮からの行動です。

そんなに肩肘張ったことをする必要はありません。ちょっとした気遣いで良いのです。でも、その「ちょっとした」ことが、意外となかなかできないものです。

相手への想いを、相手に伝わるかたちで日常生活に織り交ぜていく。
例えば、仕事のお礼メールを送る。
体調の悪そうな人には、大丈夫ですか?と、ひとこと声をかけてみる。
重い荷物を持っている人には、自分も協力して持ってあげる。

飲み会で会話に入れていない人には、さりげなく話を振ってみる。
グラスに飲み物が少なくなっていれば、次はどうしますか?と尋ねてみる。
前日の飲み会のお礼をする。

当たり前と言われれば、当たり前のことばかりです。
もちろん、最初は抵抗感があるかもしれません。
でも、やってみると分かるのは、やっている自分が清々しい気持ちになれること。
そのうち、進んでやってみようと思えます。
ですから、おもてなしも、まずは「型」から入っていけば良いのです。
ちなみに、今年の母の日は、5月11日(日)です。

ディベートだけでは終わらせない、コミュニケーションの本質にまで迫るネオ・ディベート。ただいま、第11期生が「使えるディベートセミナー」で奮闘中です。全3回の充実の内容で、実社会でも「使えるコミュニケーション力」を学べます。第12期は7月から開講予定。ぜひ、ご参加下さい。

以上、アビコレポートでした。

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