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2016.10.9(日)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第177回 「大隅良典さん、ノーベル医学・生理学賞の受賞」(2016年10月9日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第177回

こんばんわ
ニュースやワイドショーでは
連日「東京都」の問題ばかりね。
豊洲の問題や、東京五輪、
それも石原都知事の時代まで遡るって、結構大変なことよね。
そんななか、うれしいニュース。
大隅良典さんが
日本人として4人目となるノーベル医学・生理学賞の受賞者に輝いた
71歳。現在は東京工業大学栄誉教授で、40年間研究に没頭した。
大隅さんが、解明したのは、「オートファジー」。
すべての動植物に備わる生命活動の基本となる仕組み。
「自食作用」と訳されるオートファジーは、老化のほか、
糖尿病やパーキンソン病など私たちの身におきる
さまざまな病気との関係が次第に明らかになりつつのよね。
記者会見で大隅さんは
しきりに、「はやりは追わない」「小さな発見を大切にする」
ということを訴えかけていたわね。
「人がやらないことをやる楽しさ。」
それが、新しいものを産み出し、
世界を新たな方向にかえていく可能性をも育てていく。
オリジナリティが必要であると。
なんでも横並びでやってきた日本企業と日本の風土。
経済成長の波にのりながら
監督官庁に守られ、リスクをとらずにやってきた。
そのなかで、特徴を出そうと必死に努力してきたところもあるけど
予算にも限界はある。
あるコンビニがいれたてコーヒーを始めれば
各社一斉に真似をする。
そんな時代に、ひとつの小さなことに興味をもち
徹底的に究明し、追いかけて
失敗してもあきらめず、組織が温かい目でみるというのは
とても大事なことだけど、
これだけの生活格差がさけばれている時代。
財政も膨大な借金があり、
高齢化社会にむけて、ゆとりある予算をふりむけるのは
難しいところなのかもしれないわね。
経営学で全国講演をしている竹田龍一(リュウイチ)は
このノーベル賞の受賞について記者団の質問にこたえ
「だれも手がけてないスキ間をねらうのは商売の鉄則ですよ。
大隅先生は、時流にののらずに、信念を貫きましたね。
物事がどうやって成り立ってんだろう?って疑問におもって
その語源やルーツをたどる。現場をみにいく。
実際にやってみる。顕微鏡を見続ける。
こういう発想や行動力は生まれ持ったものでもあるけど
私も40年間、いちから自分でつくりあげて講演をしてきたから
大隅先生の苦労はよくわかりますよ。」
と述べている。
成功の裏に何百倍の失敗がある。
一生、日の目をみないひともほとんどよね。
大隅先生は「それを許す社会のゆとりが必要。」という。
すぐに結果を求める。それが企業だし、それも必要なことだけど
国民が、そんなところで将来を背負っているひとたちのことを理解をして
すこしづつでも負担をしてるんだという気持ちをもって、
そんな研究分野がどのようなことをしているのか
国民にわかりやすく伝えるしくみがつくれれば
よいのではないかしらね・・・・
そうやって科学技術の発展の恩恵を
あたしたちもうけているのだから。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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