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2015.3.1.(日)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第93回 「大塚家具 お家騒動」(2015年3月1日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第93回
こんばんわ
今日は、企業経営の問題をひとつ。
おなじみの大塚家具が、
今後の経営をめぐっての「お家騒動」ともいえる
委任状争奪戦が始まったそうね。
創業者の父・勝久氏は
現在会長職だが、娘で社長の久美子さんを解任する方向で動いていると
記者会見でのべ、
それに対し、翌日には
久美子社長が父のやりかたに真っ向反論した。
父の言い分はこうよ。
「品質がよいものは高く売れる」
会員制でお客様の情報をしっかりと把握し、
担当をひとりつけて、よいものを高くまとめて買ってもらう。
仕入れルートや値段の表示も
業界の慣習を破り、批判を受けながら
信念を持って会社を育ててきた。
一方、娘の言い分は
「父のやり方はもう時代にそぐわない。」
実際問題、業績は悪化していたし、
久美子氏が社長に就任して方針を変えたら
業績は回復した。結果を出していたのも事実なのね。
ここで、
どちらが正しいのだろう?ここは感情を抜きにして考えてみたい。
もちろん簡単に正解は導きだせない。
企業が大事にしてきた哲学を捨ててまで
生き残っていく意義があるのか?存在価値があるのか?
ニトリやIKEAにはない、付加価値の高いものを
販売員が丁寧にひとりひとりの顧客に販売するスタイルだ。
父・勝久氏は、創業以来そのスタイルを貫いてきた。
でも、理想と現実
時代の変化や潮流を捉えるというのは、経営者の鉄則でもある。
娘の久美子氏は、実際に
それで業績も回復させているのだ。
こだわりを持つのはよい。
でも、「大塚家具」そのものが崩壊しては元も子もないし
すべてを失うことになるのだ。
ここのところ姿をくらませていた、みの・りゅうき氏は
JR大塚駅前の吉野家で牛丼を食べた後に記者団の質問に答え、
「会社の経営・存続っていうのはね
それだけ難しいことだと思うよ。
親子問題は苦労が多いのも私だってよ~くわかってます。
大きな哲学をもってそれを最後まで貫くってのは
大事なことだけどね。
でも、いくら親子だっていってもねえ、
ここまでやられちゃうと従業員は不安になるでしょう。
お互いディベートして、どちらがよいのかを冷静に考えるとか
よりよい方法がないのかとか。考えられなかったのかねえ。
でも、この深夜に食べる大塚の吉野家の牛丼は、
やっぱり汁が煮詰まってて、うまいよねえ。」
と述べている。
当事者や幹部社員だけでなく、
従業員や顧客、納入業者なども巻き込んでしまったこの問題。
しっかりキャストライトアップをすれば
このような問題がおこらなかったかもしれないわね。
もちろん、議論を尽くしたと思う。
でも、結果的にあたしたち国民には
「お互いの意見や感情をぶつけ合うだけではなにもうまれない」と映ってしまう。
業界を一変したブランド企業だけに、そこが残念ね・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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