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2014.6.2.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第55回 「弁証法について学ぶ」(2014年6月2日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
日本は少年犯罪の実名報道をすべしーディベート
(写真は、昨日あったセミナー時のショット)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第55回

こんばんわ

激しい暑さに見舞われた週末だったけど、
みなさんいかがお過ごしかしら?
東京では「使えるディベートセミナー」第11シーズンが終わって
7名の卒業生を出した。

使えるディベートセミナーでは、
最終日にすべてのディベート実践プログラムが終わったあと、
「弁証法」について学ぶ。

ディベートは、肯定否定か?白か黒か?を
ジャッジが判定して勝敗を決めることになっている。
だけど、どちらかに決められればよいけど、
物事はそう簡単にはいかない。なぜなら、相手があることが多いから。
ひとつの問題にはさまざまなキャスト(登場人物)が存在し、
多くの利害関係がある。
ここで、「弁証法」の考え方が出てくるのね。

太田龍樹の著書「話し方にもっと自身がつく100の法則」(中経出版)
法則22「うまくいかないときは思考を両極端にふる」では、
ひとりディベートをして、両方の立場にたってみながら考えてみることで解決策をさぐることが書かれている。
「ディベートとは、両極端を知ることで、両方の良い部分を吸収しようという前向きな思考。」
法則87では、この両極端の「対立」や「矛盾」こそがより高い段階の認識に至ると書かれてる。これが「弁証法」の基本なのね。

「相手を受ける」ことがディベートのルールであり、
それがすなわちコミュニケーションにおいても「おもてなし精神」の基本になる。
そして、最終決定においても
相手の議論を切り捨てるのではなく、
逆に取り込んで、よりよい解決法を目指すことができる。

北朝鮮は拉致問題について再調査を約束した。
日朝平壌宣言から12年。今度こそ動き出すのでしょうか。
自民党の石破幹事長は「だまされるなどという、いい加減なことを我々日本政府はしない。ぎりぎりの交渉のなかで、なんとしても拉致問題を解決したい。私どもは、妥協をしたりすることはあり得ません」と、述べている。

拉致被害者の返還を、
経済制裁の解除にむけての北朝鮮の外交カードに使われてはたまらない。
ただ、日本もそうは言ってられず、一日も早い全員の帰国を求めたい。
この問題が弁証法に通じるかはわからないけど、
妥協や折衷案ではよいものが産まれないというのが弁証法の理念。
お互いの言い分を主張しあうだけでなく
いままでの歴史の清算、あらたなる未来へむけて
より高い議論をしてほしいと願うばかりね。

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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